STORY/THEATER
STORY
その図書館には、二つの顔がある。
昼はただの古びた公共施設、だが夜になると──
そこは文豪たちの“影”が集う、創作と議論の場へと変貌する。
新人作家・秋元綴とミステリーマニアの編集者・恐山冬香が迷い込んだその空間で、
彼らを迎えたのは、時代も国も超えた5人の偉大な作家たち。
文学談義に花が咲く夢のような夜。
しかし、ある晩《作者不明の一冊の未完の原稿》が発見され、事態は急変する。
それはとある殺人未遂事件を描いた小説。
何者かの手によって原稿は追加されていく。
作家たちは語る。
「これは我々の文体と非常に酷似している。
しかし、真の作者が誰かは分からない」
物語を操るのは誰か?
それとも、物語そのものが“真実”なのか?